押見修造 商品

押見修造 惡の華(5) (講談社コミックス)

 私はこの物語は、ある意味佐伯さんの物語ではないかと思います。

 私は優等生フェチなので、佐伯さんと言う女の子が大好きです。
この子は、優等生フェチの私が理想とする優等生です。
優等生と言うのは、乱暴に言うと、他者にとって都合の良い生き方をして、
他者から必要とされることによって生かしてもらうという生き方です。
そのために、他者にとって好ましくないと思われる面は、
それが人間として当たり前のことであったとしても、どこかに隠し、
しまい込んでおくことを強く求められます。
特に優等生の子供と言うのは、周囲の大人の満足感のために
本来の子供らしささえ押し殺して生きているのです。
佐伯さんは、私にとっては抱きしめたい衝動に駆られる女の子です。

 それで、佐伯さんと言う子が、決して表に見せない押し殺している部分とは
どんなものなのでしょう?
私はその具現化した姿が中村さんではないかと思うのです。
私には佐伯さんと中村さんは、二人で一人、表裏一体、陽と陰の関係にあるのでは
と思えます。

 佐伯さんは、確か、春日が中村さんを擁護した時から、
急速に春日に傾倒していきます。
これがなんとなく解ります。
もし佐伯さんと中村さんが何らかの表裏一体関係を持っているのだと仮定すれば、
佐伯さんにとって春日は、誰にもその存在を知られることの有ってはならない
自らの”陰”を許したはじめての存在となりました。
私は、こういう情動を見せる佐伯さんという優等生、大好きです!
私のフェチ心に対して、ツボにはまりすぎです。

 しかし一方で、春日はあまりにも中村さんに傾倒しすぎています。
脅されていると言うことを差っぴいても、惹かれすぎています。
この事に対して、佐伯さんは嫉妬以上のものを抱いています。
何かの「執着」と「興味」につき動かされるように、
優等生らしからぬ行動に駆り立てられていきます。
優等生がこうなる瞬間…、たまりません……。
 佐伯さんの本能がきっと、春日と=(イコール)になるために、
ハラワタの様に内部から蠢き始めてしまったのではないでしょうか。
 佐伯さんが通常人春日と同じになるためには、簡単な数式で表される二つの道があります。
(通常人春日−中村さん)つまり、春日が自分の中から中村さん的「悪の華」を排除して
自分と同じ優等生に昇華すること。
もう一つは、(優等生佐伯さん+中村さん)つまり、自分が陰に押し込めている「悪の華」を
取り出してきて装着し、春日と同じ通常人に堕落すること。
佐伯さんの中で蠢き始めたハラワタは、貪欲にもそれを同時に推進しようとしています。
しかも、必死に。ひたむきに。

 5巻で私が印象的だったのは、中村さんが春日を押し倒してその胸で眠り、
また、ある時にはいきなり佐伯さんを抱きしめます。
誰も愛さない中村さんがこの二人に対して、まるで子供が親に対してするような
愛情表現をします。
(通常人春日−優等生佐伯さん)この簡単な数式から生まれ出た子供のようにです。 惡の華(5) (講談社コミックス) 関連情報

押見修造 惡の華(1) (少年マガジンKC)

正直春日君がうらやましくて仕方ありません。
自分も仲村さんみたいなかわいい女の子ににビンタされたりもてあそばれたりする青春を送りたかったです・・・

惡の華(1) (少年マガジンKC) 関連情報

押見修造 『惡の華』Blu-ray 第六巻

値段が高めなのは本編が三話入ってるからで、それらだけでなく、初期のイベントの収録二本など、入れられるものは全部入れてきている(もしかしたら、第二部が出ない可能性もあるからだろう)。自分はBlu-Rayで買ったが、まずその高画質で本編を、audio commentary(オーディオ・コメンタリー)で製作者の話を聞きながら、さらにmakingを見て本編を見なおしたりと、通常の映画のcommentary付きのものよりも回数を見ることができるものになっている。惡の華は買って損をした感じがしない。

アニメ惡の華は、奇を衒ったとか、サブカル狙いだとか、そんなものではなく、変な商業的な横車に左右されることなく、素晴らしい原作を動画として活かすために、一番適した役者を選び、最高の声優と組み合わせ、そして一番適した手法を採算を度外視して選んだ、ただまっすぐ良い物を作ったそういう作品だ。その出来は黄金期の日本映画や、中原俊の『櫻の園』のような素晴らしい映画を思い起こさせる。そして、その贅沢な表現故に、ただの実写映画を超えたものにもなっている。下手に時代に媚びない真っ直ぐなつくりが、一部の層の反発を招いてしまったが、逆に言えばこの作品はアニメの枠に囚われない普遍性を獲得している。

六巻のmakingでは原作の押見修造が一番作品について語っており、このアニメ版が原作を無視したり、貶めたりしたものである筈がない。才能のある人はいっぱい居て、真摯にまっすぐ取り組めば、日本の製作陣はこれほどの作品を今も創ることができることを示してくれた。そんな作品をこれほど多角的に深くまで見ることができるのはとても幸運でうれしいことだ。こんな作品を創ってくれた監督に、俳優に、声優に、美術に、音楽に、すべての関係者に拍手をおくりたい。 『惡の華』Blu-ray 第六巻 関連情報

押見修造 志乃ちゃんは自分の名前が言えない

作者の実体験が元になっているため
とてもリアルな吃音障害の描写になっています。
この作家さんは社会的弱者を描くのがとてもうまいですね。
心理描写が秀逸です。
今後、社会的弱者をテーマにした作品を書いていけば、
さらに才能が花開くのではないかと思います。 志乃ちゃんは自分の名前が言えない 関連情報

押見修造 惡の華 ドラマCD 悪の蕾

主人公春日君の中1の頃のエピソードやサブキャラ達のテレビアニメでは見られない一面などが描かれています。
特に山田が大活躍します。
非常に下品で容赦の無い描写は本当に気の置けない友達との会話のようで、聞いていてどこか懐かしく感じる事ができました。
木下とまゆまゆのエピソードもとても聴き応えがあり、
そしてなんと言っても仲村さん罵声集まで入っているサービス満点な内容となっています。
アニメ終盤の仲村さんの罵声も収録されているのでこれが仲村さん罵声集完全版?ではないでしょうか。
放送中の今一足先に本編がどのへんまでアニメ化される予定なのかなども確認出来るかと思います。 惡の華 ドラマCD 悪の蕾 関連情報

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